エンジニアへのキャリアチェンジで、キャリアの築き方を知る

フリーランスのキャリア

会社勤めであれば、任される仕事のレベルや、会社におけるポストが上ることによって、キャリアアップの道筋が分かりやすく設定されています。しかしフリーランスの場合には、仕事を完成させるフリーランスと報酬を支払うクライアントという関係があるだけで、そこに明確なキャリアアップというものがあるわけではありません。
まず何と言っても入口は、営業なり紹介を受けるなりして、自分で仕事を獲得するということから始まるのであり、そこからのキャリアの積み上げ方は人それぞれです。経験や実力によって、より専門的な分野におけるスペシャリストとして知る人ぞ知る存在となる場合もあれば、プロジェクトの中心的存在としてのキャリアを築く場合もあります。いずれにせよ基本となるのは、横のつながりです。

フリーランスの仕事術

フリーランスとして活躍し続けるということは、自分の存在を知り、またその実力を頼んで仕事を依頼しようというクライアントを、獲得し続けなければなりません。今ではネット上で自分の作品など情報発信をすることが簡単になりましたが、その一方で世界中に散らばるライバルとの熾烈な競争に、否応なく巻き込まれています。
クライアントにとって安ければ安いほど良いという場合はともかく、通常は信頼できる相手かどうかを注意深く見極めます。フリーランスと仕事をする上でクライアントが重視する点は、それぞれの事情によって異なりますが、いずれも期待通りかそれ以上の実力を求められるのです。そしてクライアントを満足させることができれば、そこで信頼関係が生まれ、更に新たなクライアントを紹介されたり、あるいは完成させた仕事そのものが宣伝効果を発揮して、次々と活躍の場を広げる結果となるのです。このようにフリーランスにとって、人と人とがつながる場を作ることは大切です。

フリーランスの強み

そこでフリーランスの特権として、柔軟に仕事ができることの強みを活かす工夫をしましょう。会社勤めであれば、任される仕事に難癖をつけることは許されず、黙々と完成に努めるだけですが、フリーランスの場合には、そもそもの仕事を選ぶという自由があるのです。
そのため将来の自分のキャリアのためになる仕事であれば、たとえ報酬が安くても積極的に依頼を受けたり、仕事にならなくてもプロジェクトに参加させてもらうなど、目先の損得勘定抜きに動くことができます。もっとも柔軟に仕事ができる反面、手広くし過ぎると自分一人では対応できずに、却ってクライアントの信頼を損ねてしまう危険もあります。やはり自分の実力とその限界を見極めて、身の丈に合った成長を試みることが大切です。