キャリアチェンジを考える前に知りたい、エンジニアの仕事とは

エンジニアという職業

今では当たり前のように、いつでも誰でもインターネットに気軽にアクセスできて、簡単に知りたい情報を手に入れたり、様々なサービスを利用していますが、このような急速なIT化を支えているのが、エンジニアの仕事です。もちろんエンジニアと一口に言っても、その活躍の場は広く、そのため専門分化が進んでいます。例えばコンサルタントやプロジェクトマネージャ、あるいはシステムエンジニア、プログラマなど、その役割に応じて、求められるスキルや知識も、またそのレベルも異なります。
しかしいずれでにしても、将来的にも増々必要とされるのは確実であり、現にエンジニアの人手不足は深刻で、世界の至る所で争奪戦が繰り広げられ始めています。需要に対して供給が少ないということから、売り手市場であり、未経験でも採用される見込みがあるというのは、今の不況の下では朗報といえるでしょう。例えばプログラマやネットワークエンジニアは、比較的未経験からでも挑戦しやすいといわれており、その経験を積むことによって、更なるキャリアアップを目指す足掛かりにもなるのです。ここでプログラマとは、エンジニアであれば誰もが必ず身に付けておかなければならない、プログラミングを担当します。すなわちC++やJAVAなどのコンピュータ言語を使って、コンピュータに命令を伝えて思うように動かすためのプログラムを作成するのが仕事です。プログラマの本分は、指示された通りの動作をコンピュータにさせるための正確なコーディングであり、基礎知識があれば始められます。またネットワークエンジニアとは、社内外や家庭において通信やインターネットができるよう、機器同士をつないでネットワークを構築し、またそのメンテナンスを担当します。インターネットが欠かせない現代生活を直接的に支える仕事であり、重要度が増しています。

アマチュアとプロ

昨今ではコンピュータを趣味とする人も多く、簡単なプログラミングであれば自分で作ってしまうという人も珍しくありません。会社で自分や周りの仕事の効率アップのためというのであれば、1か月も勉強すれば事足りるでしょう。しかしアマチュアとプロとでは、対価を得て仕事を完成させるという点で決定的な違いがあります。プロとして求められるのは即戦力であり、開発現場で求められるレベルを実現できなければ、無用の存在です。
そのため未経験から挑戦しようという場合には、ある程度の基礎知識が不可欠なのはもちろんのことなのですが、その知識も場当たり的に身に付けたものではなく、ある程度系統立った学習が必要です。IT業界では技術革新のスピードが、他の業種とは比べ物にならないほどに速く、それに追い付く不断の努力が求められますが、それもまずは基礎固めが大切なのです。